岩の町とラバトワール

ザウジ・ラバトワールは、マヨットのプティット・テール北部を占める自治体です。岩の小島にあるザウジと、行政の中心となるラバトワールの二つの集落があり、両者をブールヴァール・デ・クラブが結びます。岩の町は火山活動によってできた地形で、海へ下りやすい低い場所が船着き場にも使われてきました。南側のパマンジは別の自治体です。岩の旧行政地区から住宅や店が並ぶラバトワールへ、町の生活の場が続いています。

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ザウジは、マヨットのプティット・テールにある岩の旧行政地区と、ラバトワールの住宅・商業地区を含む町です。岩の小島と住宅地を道が結び、岸壁からは人や車を載せた船が対岸のマムズへ渡ります。植民地時代より古い居住の跡、金属骨組みの旧総督邸、緑の水をたたえるジアニ・ザハ湖が、それぞれ異なる歴史と地形を伝えます。博物館の収集・館外活動や湖の研究も行われ、2024年末のチド後には歴史的建物の緊急保護が課題になりました。

ザウジ・ラバトワールは、マヨットのプティット・テール北部を占める自治体です。岩の小島にあるザウジと、行政の中心となるラバトワールの二つの集落があり、両者をブールヴァール・デ・クラブが結びます。岩の町は火山活動によってできた地形で、海へ下りやすい低い場所が船着き場にも使われてきました。南側のパマンジは別の自治体です。岩の旧行政地区から住宅や店が並ぶラバトワールへ、町の生活の場が続いています。

ジアニ・ザハ湖は、ザウジの自治体内、プティット・テールの火口にある湖です。海のラグーンとは異なり、火口の内側に緑がかった水面が広がり、その周囲を斜面が囲みます。バダミエ方面の道から近づく一帯には、火山地形と海岸が隣り合っています。湖は塩分を含むアルカリ性の水を持ち、古い海洋環境との共通点を調べる研究の対象にもなりました。周囲の縁を歩く観光案内がある一方、湖の水は海水浴場の水とは性質が異なり、遊泳は禁止されています。
マヨット観光機関 AaDTM · パリ地球物理研究所 IPGP · フランス国立研究機構 ANR / 研究代表者Magali Ader · Nicolas FRAISSE / Mayotte tourisme

ザウジの岩には、フランスの植民地行政が置かれるより前から人が暮らしていました。2011年の緊急発掘や2020年のフランス広場の調査では、陶器片や石積みの建物跡が見つかり、13世紀頃までさかのぼる居住の手がかりが得られています。建物の用途はまだ確定していません。その後はスルタンの拠点となり、1841年のマヨットのフランスへの譲渡を経て植民地権力の所在地になりました。1946年にコモロ海外領土が成立した際にも、ザウジが行政中心に置かれました。

岩の旧総督邸は、モワザン工房の部材をフランス本土から運び、1891〜1892年に組み立てた建物として文化省の資料に記されています。金属の骨組みと煉瓦を組み合わせ、周囲の回廊や二重の壁で熱帯の通風に対応しました。植民地行政の住居から、後に県庁の役割も担った建物です。2025年1月のチド後の調査では、屋根を覆う保護シートの追加が必要とされました。敷地の横長の付属棟二棟は屋根が耐えたと報告され、同じ敷地でも被害の出方に差がありました。
Fondation du patrimoine / フランス文化省 · フランス文化省 · Fondation du patrimoine

ザウジの岸壁は、プティット・テールと対岸のグランド・テールを結ぶ島間交通の拠点です。バルジュと呼ばれる渡船には歩く人だけでなく、二輪車、乗用車、トラックも載り、対岸のマムズへ渡ります。県の海上輸送サービスは1977年に始まり、旅客、荷物、車両の移動を担ってきました。ザウジにはバルーとイスファリという二つの乗船岸壁があります。空港から大きい島へ向かう来訪者の移動も、住民が日々島を行き来する交通とこの海上区間で重なります。

ラバトワールは、住宅だけでなく商店や作業場が集まる地区として、県の自治体紹介に記されています。日用品を買う店や薬局、修理などの工房が、岩の旧行政地区とは異なる商業のまとまりをつくってきました。自治体の北側のバダミエ地区では、燃料の貯蔵や電力供給に関わる設備も置かれています。生活物資を運ぶ仕事は、小売店の仕入れと島間の車両輸送の両方に関わります。住宅地の店、作業場、海を渡る荷物の流れが近い距離に集まる町です。

マヨット博物館MuMAは、2015年に準備段階の活動を始め、ザウジの旧兵舎で展示や収集を重ね、2018年に「ミュゼ・ド・フランス」の認定を受けました。海の生態、考古資料、多言語の語り、日常の店や装いなどが扱われてきました。2019年の地震後には安全上の理由で建物への立入りが禁止されましたが、調査、収集、記録、所蔵品の整理や館外での活動は続きます。2025年1月のチド後の調査でも、兵舎の保護シートを固定し直す作業の必要が記録されています。

ジアニ・ザハ湖では、水と堆積物、微生物、炭素の循環を調べる研究が行われています。2013年に始まった研究事業では、現地調査で水位や温度、酸素を測る装置を置き、水や堆積物を採取しました。IPGPが紹介する2023年開始の博士研究は、2020年以降に観察された湖中の新たな気泡と水質の変化に注目しています。現地で得た水の化学分析や炭素の同位体分析、計算モデルを組み合わせ、火山性の気体が湖の生態系に与える作用を調べる研究です。
月平均気温は、最も暖かい4月が約28℃、最も涼しい8月が約25℃です。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、現地の観測所の実測値や現在の気温ではありません。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約28℃ | 約28℃ | 約28℃ |
| 2月 | 約28℃ | 約28℃ | 約28℃ |
| 3月 | 約28℃ | 約28℃ | 約28℃ |
| 4月 | 約29℃ | 約28℃ | 約28℃ |
| 5月 | 約28℃ | 約27℃ | 約27℃ |
| 6月 | 約27℃ | 約26℃ | 約26℃ |
| 7月 | 約26℃ | 約25℃ | 約25℃ |
| 8月 | 約25℃ | 約24℃ | 約25℃ |
| 9月 | 約26℃ | 約25℃ | 約25℃ |
| 10月 | 約27℃ | 約26℃ | 約26℃ |
| 11月 | 約27℃ | 約27℃ | 約27℃ |
| 12月 | 約28℃ | 約27℃ | 約28℃ |
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