王立の港として築かれたモガドール

エッサウィラは、かつてモガドールと呼ばれたモロッコの大西洋岸の町です。18世紀、スルタンのシディ・モハメド・ベン・アブダラーは、国外との商業を進める王立港をここに築きました。18世紀末から19世紀にかけて、サハラ以南のアフリカとヨーロッパをつなぐ交易で栄え、「トンブクトゥの港」とも呼ばれました。アマジグやアラブ、欧州など、異なる背景の人々が行き交った港でした。

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エッサウィラはモロッコ西部の大西洋岸にある港町で、旧名をモガドールといいます。城壁に囲まれたメディナには、白や青の家、路地、工房が続き、海辺には漁港と石造の防御施設があります。18〜19世紀の国際交易の歴史に、漁船の修理や木工、協同組合の生産、音楽の催しを営む仕事が重なっています。旧市街の工房に加え、アルガナ地区の工芸施設や近隣の学習センターでも、住民がものをつくり、技術を学ぶ活動が行われています。
● エッサウィラ
街の代表地点 · 国の主な陸地
エッサウィラは、かつてモガドールと呼ばれたモロッコの大西洋岸の町です。18世紀、スルタンのシディ・モハメド・ベン・アブダラーは、国外との商業を進める王立港をここに築きました。18世紀末から19世紀にかけて、サハラ以南のアフリカとヨーロッパをつなぐ交易で栄え、「トンブクトゥの港」とも呼ばれました。アマジグやアラブ、欧州など、異なる背景の人々が行き交った港でした。

メディナと呼ばれる旧市街には、白や青を用いた家々と細い路地があります。ヨーロッパの築城技術の影響を受けた城壁は、北アフリカの町のつくりと組み合わされました。カスバ側と港側には、それぞれスカラと呼ばれる防御施設があります。路地にはモスクやかつての領事館の建物も並び、港を通じた国際交流の歴史が残ります。メディナは2001年に世界遺産へ登録されました。
UNESCO World Heritage Centre · Moroccan National Tourist Office · Moroccan National Tourist Office · Wikimedia Commons
Patrick Nouhailler's… / Wikimedia Commons(写真を参考に一部省略) · CC BY-SA 3.0

港は、モガドール岬の岩が海へ張り出した場所を利用して整えられてきました。20世紀には防波堤や岸壁、船が通る水路の改修が重ねられ、漁船が出入りする港となりました。港の周囲では、漁から戻った船の仕事と、魚や海産物を扱う市場がつながっています。石造の港のスカラは、そのすぐそばに残る防御施設です。古い交易港の海辺には、漁業を中心とする仕事が集まっています。
Agence Nationale des Ports · Moroccan National Tourist Office · Moroccan National Tourist Office · Wikimedia Commons

エッサウィラの港には、船を停める場所を用意するほか、水と電気を供給し、船を海へ下ろしたり陸へ引き上げたりする役割があります。民間の造船所では、漁船の修理や新しい船の建造も行われています。水揚げや魚の売買に加えて、船体を点検し、傷んだ箇所を直し、再び出漁できるよう整える仕事も港の一部です。海へ出る船の周囲には、岸で設備や船を扱う人々の作業があります。

エッサウィラの手工芸には、トゥイヤと呼ばれる木を使った家具や小箱の細工があります。職人は木材だけでなく、銀や銅の線、真珠貝などを組み合わせ、表面に模様をはめ込む象嵌も手がけます。スカラの古い砲郭に沿う場所には、こうした木工の仕事が集まっています。宝石箱や家具、盤ゲームの板など、飾るための品と日々使う品の両方がつくられ、町の店で扱われています。

アルガナ地区には、2020年1月に開設された総合工芸施設があります。製造と販売を行う工房、展示の部屋、研修の場をまとめ、職人の生産と販売を支える施設です。木工に加え、銀の装身具、縫製や刺繍、かごづくり、織物、皮革などの協同組合が集まっています。製品をつくる技術のほか、販売や広報、仕事の運営について学ぶ支援も行われ、旧市街の工房とは別の生産と学習の拠点となっています。
Ministère du Tourisme, de l’Artisanat et de l’Economie Sociale et Solidaire

エッサウィラでは、グナワと世界音楽の祭典や、アンダルシアの音楽を扱う催しが開かれてきました。2019年にはユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野に加わっています。演奏する人に加え、催しを企画し、会場や出演を調整する若い事業者も地域の音楽活動に関わります。市は文化予算を通じて音楽の事業や国際的な催しを支援し、地元の芸術家と外から来る人々の交流を進めています。

町の学びは、学校や大きな文化施設だけに限られません。近隣のセンター「メゾン・ド・カルティエ」では、困難を抱える女性を受け入れ、読み書きや社会的な技能、菓子づくりや料理を学ぶ機会を設けています。施設には託児の場もあります。また、さまざまな立場の人に向けた無料の英語教室から始まった「フムトナ」の活動もあり、住民の近くにある場所で学習の機会を広げています。
平均気温は、最も暖かい8月が約22℃、最も涼しい1月が約16℃。降水量は11月が約46mm、7月が約1mmで、雨の量にも季節差があります。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約18℃ | 約14℃ | 約16℃ |
| 2月 | 約18℃ | 約14℃ | 約16℃ |
| 3月 | 約19℃ | 約15℃ | 約17℃ |
| 4月 | 約20℃ | 約16℃ | 約17℃ |
| 5月 | 約21℃ | 約17℃ | 約19℃ |
| 6月 | 約22℃ | 約19℃ | 約20℃ |
| 7月 | 約24℃ | 約20℃ | 約22℃ |
| 8月 | 約25℃ | 約20℃ | 約22℃ |
| 9月 | 約24℃ | 約20℃ | 約22℃ |
| 10月 | 約23℃ | 約19℃ | 約21℃ |
| 11月 | 約21℃ | 約17℃ | 約18℃ |
| 12月 | 約19℃ | 約15℃ | 約17℃ |
モロッコの食文化から、料理や菓子を紹介します。

テロリスト。
エッサウィラ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataサッカー選手・サッカー指導者。
エッサウィラ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataこの街・地区の周辺にある世界遺産の参考情報です。行政区域内や動画の撮影場所とは限りません。

UNESCOの世界遺産リストに掲載されている文化遺産。
2001年 世界遺産登録UNESCO世界遺産センター参考写真:Holger Uwe Schmitt · 参考写真 ↗ · CC BY-SA 4.0この名前の地域は見つかりませんでした。
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