谷を通る交易路と格子の町

プエブラはクエトラスコアパンの谷に広がり、ベラクルス港とメキシコ市を結ぶ交易路の中継地として発展しました。スペイン植民都市の建設は1531年に始まり、旧市街には長方形の街区を並べた格子状の街路が残ります。周辺はトラスカラ、チョルーラ、クアウティンチャンなど先住民の領域が接する地域でした。1987年の世界遺産登録の対象は、この歴史地区です。

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プエブラはメキシコ市の東、クエトラスコアパンの谷に育った都市です。1531年に始まった植民都市の格子状の街路には、大聖堂や図書館、煉瓦とタイルで飾られた建物が残ります。港と内陸を結ぶ交易の道に加え、陶器の工房やアトヤック川沿いの繊維工場も町の仕事を支えてきました。器を焼く工程、セミータをつくる人たち、公文書を守る仕事には、建物の姿だけでは見えない地域の営みがあります。
● プエブラ
街の代表地点 · 国の主な陸地
プエブラはクエトラスコアパンの谷に広がり、ベラクルス港とメキシコ市を結ぶ交易路の中継地として発展しました。スペイン植民都市の建設は1531年に始まり、旧市街には長方形の街区を並べた格子状の街路が残ります。周辺はトラスカラ、チョルーラ、クアウティンチャンなど先住民の領域が接する地域でした。1987年の世界遺産登録の対象は、この歴史地区です。

旧市街では、焼き物のタイルと煉瓦を組み合わせた「ペタティーリョ」の壁が建物を彩ります。タラベラ焼は皿や壺だけでなく、建築の表面にも使われてきました。INAHは2022年、歴史地区の18棟を写真と図面で記録し、タイルの図案と保存状態をまとめました。調査で得られた図案は工房にも共有され、建物の保存と陶器をつくる職人の仕事を結ぶ資料になりました。

歴史地区の大聖堂は、16世紀から17世紀にかけて整えられた大きな宗教建築です。UNESCOはその建設を1575年にさかのぼるものとして紹介しています。正面には石造の二つの鐘楼が立ち、層を重ねた開口部と低めの中央部分が並びます。周囲の鉄柵越しにも、塔の縦の線と中央の装飾を見分けられます。格子状の旧市街に残る教会や旧教育施設とともに、植民都市の中心を形づくりました。
AlejandroLinaresGarcia / Wikimedia Commons(写真を参考に一部省略) · CC BY-SA 3.0

パラフォクシアナ図書館の始まりは1646年です。司教パラフォクス・イ・メンドーサは自分の約5千冊を神学生に寄贈し、読み学びたい人が利用できるよう定めました。場所は旧サン・フアン学院で、木製書架が壁を幾段にも囲む室内が残ります。古い蔵書は2005年にUNESCOの「世界の記憶」に登録されました。建物の歴史地区としての登録とは別に、書物そのものの価値も認められています。

プエブラのタラベラ焼には、食器、植木鉢、燭台、タイルなど多様な形があります。土を準備して型や轆轤で成形し、乾燥させてから最初の焼成を行います。その後に釉薬と筆による装飾を加え、もう一度焼くことで表面が仕上がります。手動や電動の轆轤、型、筆、窯はそれぞれ異なる工程を支える道具です。陶器づくりの知識は、建物を飾るタイルにも日常で使う器にも生かされてきました。
Sistema de Información Cultural / Secretaría de Cultura · UNESCO World Heritage Centre / INAH事業報告

ラ・コンスタンシア・メヒカーナは1835年、アトヤック川沿いの旧サント・ドミンゴ製粉所に設けられました。繊維生産に機械と水力を取り入れ、長く地域の家族の働く場となりました。工場としての活動は1991年に終わり、2012年からは博物館の複合施設に組み込まれています。布をつくった産業の場所が、機械による生産や地域の工業化の歩みを伝える文化・教育の場へと変わりました。

セミータは、パンにさまざまな具を挟むプエブラの料理です。2026年の州の紹介では、ミラネサと呼ばれるカツや豚足、ほかの肉類を使うものに加え、植物性の具を選ぶ種類も挙げられています。作り手は「セミテーロ」と呼ばれ、同年の祭りの案内には35の作り手が登場しました。カルメン公園での催しには、飲み物や菓子を扱う出店も予定され、パンと具を組み合わせる料理を地域の食の仕事として紹介しています。
Gobierno del Estado de Puebla / Secretaría de Desarrollo Turístico

市の公文書保存は植民都市の初期にさかのぼります。1534年、市参事会は町の権利や命令を書き留める本と、原本を収める三つの錠の箱を用意しました。18世紀には古い文字を読める専門家が分類と転記を進め、1909年には市庁舎内の劇場火災から文書が守られました。1994年からは16、17世紀の参事会議事録の記述と電子化が始まり、町の行政や土地の歴史を調べる資料が整えられました。
平均気温は、最も暖かい5月が約20℃、最も涼しい1月が約13℃。降水量は9月が約178mm、12月が約9mmで、雨の量にも季節差があります。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約22℃ | 約7℃ | 約13℃ |
| 2月 | 約24℃ | 約8℃ | 約15℃ |
| 3月 | 約26℃ | 約10℃ | 約17℃ |
| 4月 | 約28℃ | 約12℃ | 約19℃ |
| 5月 | 約28℃ | 約13℃ | 約20℃ |
| 6月 | 約25℃ | 約13℃ | 約19℃ |
| 7月 | 約24℃ | 約11℃ | 約17℃ |
| 8月 | 約23℃ | 約11℃ | 約17℃ |
| 9月 | 約22℃ | 約12℃ | 約16℃ |
| 10月 | 約22℃ | 約10℃ | 約16℃ |
| 11月 | 約22℃ | 約8℃ | 約14℃ |
| 12月 | 約22℃ | 約7℃ | 約14℃ |
メキシコの食文化から、料理や菓子を紹介します。

ジャーナリスト・著作家。
プエブラ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidata俳優・テレビ俳優。
プエブラ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataこの街・地区の周辺にある世界遺産の参考情報です。行政区域内や動画の撮影場所とは限りません。

UNESCOの世界遺産リストに掲載されている文化遺産。
1987年 世界遺産登録UNESCO世界遺産センター参考写真:Diego Delso · 参考写真 ↗ · CC BY-SA 3.0出典に明示された過去年の値。現在人口ではありません。DBpedia Japanese 2022-12-01 corpus/CC BY-SA 3.0。原典統計の独立照合は未実施。
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