アベナキの往来と川の水力

マゴグ川がサン・フランソワ川へ注ぐ場所は、アベナキの人々が行き来し、狩猟や漁を営んだ土地でした。1802年にはギルバート・ハイアットとジョナサン・ボールが堰と二つの水車小屋を造り、入植者や職人が集まるようになります。川の落差を利用する仕事が近代都市の成長につながり、1823年には司法の中心地、1852年には市となりました。初期の中心部には鍛冶屋、靴職人、雑貨店や宿が並びました。

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シェルブルックは、ケベック州のエストリー地方でマゴグ川とサン・フランソワ川が出合う町です。アベナキの人々が行き来し、狩猟や漁を営んだ土地に、19世紀初めから水力を使う製粉・製材の拠点が育ちました。鉄道と工場の周囲には住居や商店、ホテルが集まり、旧駅は市場へ、かつての繊維工場は自然科学の博物館へ用途を変えています。峡谷の発電施設、湖畔、中心街の商い、大学での学びが、川沿いの都市の日常を形づくっています。
● シェルブルック
街の代表地点 · 国の主な陸地
マゴグ川がサン・フランソワ川へ注ぐ場所は、アベナキの人々が行き来し、狩猟や漁を営んだ土地でした。1802年にはギルバート・ハイアットとジョナサン・ボールが堰と二つの水車小屋を造り、入植者や職人が集まるようになります。川の落差を利用する仕事が近代都市の成長につながり、1823年には司法の中心地、1852年には市となりました。初期の中心部には鍛冶屋、靴職人、雑貨店や宿が並びました。

マゴグ川は、サン・フランソワ川へ入る手前で峡谷の滝や急流を下ります。この水力を使うフロントナック発電所は1888年に建設され、電力需要の増加に応じて発電機が追加されました。1908年に市が取得して電気事業を公営化し、1917年の堰のかさ上げに伴って施設の形も変わります。峡谷の岩肌と水面の間に、低い堰や橋状の設備、小さな建物が組み込まれた景観が残されています。
Ministère de la Culture et des Communications du Québec · Wikimedia Commons / Cantons-de-l'Est
Cantons-de-l'Est / Wikimedia Commons(写真を参考に一部省略) · CC BY-SA 4.0

カナディアン・パシフィック鉄道の旧駅は1909〜1910年に建設され、その後増築されました。町を北米の市場へ結ぶ鉄道の拠点には、操車場や貨物倉庫が必要となり、周囲に工場、住宅、商店が増えていきます。横に長い煉瓦の建物は、張り出した深い軒と大きな屋根窓が特徴です。旅客扱いは1981年に終了し、市が取得した後、2006〜2007年の修復・改修によって市場へ転用されました。
Ministère de la Culture et des Communications du Québec · Wikimedia Commons / Fralambert

ウェリントン南通りを中心とするウェル・シュッド地区は、キング西通りからアバディーン通りにかけて広がります。19世紀末から20世紀には鉄道と中心街の商業に支えられ、シャトー・フロントナックやニュー・ウェリントンなど、最大五つのホテルが並ぶ地区でした。1950年代から商業の重心が周辺部へ移りましたが、市の地区史は2000年代以降、専門店や特色ある企業が中心部の活気を取り戻してきたと説明しています。

ナシオン湖は、中心部でマゴグ川の幅が広がった貯水域です。1828年に最初の堰が造られ、その後も堰の建設を重ね、1927年のパトン社の堰によって現在につながる形になりました。かつては「水車の池」と呼ばれ、1967年に世界水上スキー選手権が開かれた際、参加国にちなむ湖名へ変わります。北西岸にはジャック・カルティエ公園があり、湖畔は旧駅の市場や遊歩道、自転車道につながっています。
Commission de toponymie du Québec · Marché de la gare de Sherbrooke · Wikimedia Commons / Srivatsa

旧駅の周囲では、鉄道時代の建物と湖畔の空間が市場の売り場に使われています。市場の案内では、建物内の精肉店、チーズ店、加工肉店などに加え、屋外の二つの屋根付き売り場が夏季の野菜生産者を受け入れます。地域で育った食材を持ち込む生産者と、日々の食事を買い求める人々が出会う場所です。花の植栽がある駅前からは歩行者橋と湖畔の道へ続き、食材の買い物と水辺の散策が隣り合っています。

シェルブルック大学は1954年に設立され、サン・シャルル・ボロメ神学校を母体として出発しました。当初は文学、科学、法学の三学部で、1960年には建物と運営の両面で神学校から独立します。1955年に商学、1961年に教育学が加わり、医学は1966年に最初の学生を迎えました。さらに工学や身体活動の分野へ広がり、エストリー地方の教育需要に応える学びと研究の拠点となってきました。

自然科学博物館は、神学校で120年以上続いた自然資料の保存と教育を受け継ぎ、2002年秋に現在の名称へ変わりました。マゴグ川の峡谷を見下ろす建物は、もとはジュリアス・カイザー社の絹の靴下工場です。館では動物標本だけでなく、植物や昆虫の乾燥、液体保存、凍結乾燥など、資料を残す技術も紹介しています。工業の建物が、自然を調べ、標本の形や色を保つ知識を伝える場として使われています。
Musée de la nature et des sciences de Sherbrooke · Musée de la nature et des sciences de Sherbrooke
平均気温は、最も暖かい7月が約19℃、最も涼しい1月が約-11℃。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約-7℃ | 約-16℃ | 約-11℃ |
| 2月 | 約-5℃ | 約-15℃ | 約-10℃ |
| 3月 | 約0℃ | 約-9℃ | 約-4℃ |
| 4月 | 約9℃ | 約-1℃ | 約4℃ |
| 5月 | 約17℃ | 約6℃ | 約11℃ |
| 6月 | 約21℃ | 約11℃ | 約17℃ |
| 7月 | 約24℃ | 約14℃ | 約19℃ |
| 8月 | 約23℃ | 約13℃ | 約18℃ |
| 9月 | 約19℃ | 約9℃ | 約14℃ |
| 10月 | 約12℃ | 約3℃ | 約7℃ |
| 11月 | 約4℃ | 約-3℃ | 約0℃ |
| 12月 | 約-3℃ | 約-11℃ | 約-7℃ |
カナダの食文化から、料理や菓子を紹介します。

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