四つの川が流れるアンデスの谷

クエンカはアンデス山脈に囲まれた谷にあり、トメバンバ、ヤヌンカイ、タルキ、マチャンガラの四河川が流れます。トメバンバ川沿いのエル・バランコは、歴史的な町の南側の境界に当たり、伝統的な住宅が集まる地区です。川岸の緑と石の多い川床の向こうには山並みが続き、街路や広場の広がる旧市街と、水辺の地形が接しています。
UNESCO World Heritage Centre · H.Morisse / Wikimedia Commons

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エクアドル南部のアンデスの谷に広がるクエンカには、トメバンバなど四つの川が流れます。カニャリの集落とインカの都市に重なる土地に、1557年、スペイン植民都市が築かれました。碁盤目の旧市街には広場や住宅、青いドームの大聖堂が並びます。周辺農村にも続くトキヤ帽の織り仕事、市場の穀物や食堂、通学にも使われる路面電車が、歴史地区での暮らしを支えています。
● クエンカ
街の代表地点 · 国の主な陸地
クエンカはアンデス山脈に囲まれた谷にあり、トメバンバ、ヤヌンカイ、タルキ、マチャンガラの四河川が流れます。トメバンバ川沿いのエル・バランコは、歴史的な町の南側の境界に当たり、伝統的な住宅が集まる地区です。川岸の緑と石の多い川床の向こうには山並みが続き、街路や広場の広がる旧市街と、水辺の地形が接しています。
UNESCO World Heritage Centre · H.Morisse / Wikimedia Commons

この土地には、スペイン人の到来より前にカニャリの集落があり、その上にインカのトメバンバが築かれました。1557年4月12日には、ヒル・ラミレス・ダバロスらがサンタ・アナ・デ・ロス・リオス・デ・クエンカを建設します。プマプンゴとトドス・サントスでは、カニャリ、インカ、スペイン時代に関わる遺構が発掘され、異なる時期の土地利用を伝えています。

歴史地区には、直角に交わる街路と広場を組み合わせた都市の骨格が残っています。アブドン・カルデロン公園の周りには、市庁舎や県の行政機関、旧・新二つの大聖堂、裁判所が集まります。19世紀にはキニーネや帽子の生産・輸出による経済発展を背景に、住宅も改修されました。植民地期の区画の中で、建物は時代ごとの用途や装いに変わってきました。

新大聖堂は、カルデロン公園を囲む公共建築の一つです。青と白のドームは、赤褐色のれんが壁より高く伸び、上部には細長い開口を持つ小塔が載っています。旧大聖堂とともに、広場を中心とする町の輪郭を形づくる建物です。通り側からは壁の曲面や窓と、その上に重なるドームが見え、住宅の屋根より大きな建築の量感が現れます。
UNESCO World Heritage Centre · Rommel Gsrcía / Wikimedia Commons
Rommel Gsrcía / Wikimedia Commons(写真を参考に一部省略) · CC BY-SA 4.0

トキヤの繊維を使う帽子織りは、クエンカの市街地と周辺農村の仕事を結び付けてきました。市の2023年の記事では、トクテパンバの織り手が市庁舎の展示場で技を披露し、母と娘が一緒に編む様子を紹介しています。同記事が記すアスアイとカニャルの帽子産業の隆盛期は、19世紀末から20世紀前半です。帽子のほか、飾り物にも織りの技術が使われています。

トレス・デ・ノビエンブレ市場は、1958年11月1日に設けられました。市の2024年の紹介は、乾燥穀物の豊富さに加え、豚の焼き料理オルナドや、トウモロコシを使うモテ・ピジョなどを挙げています。飲み物や食事を扱う売り場もあり、食材を買う場所と調理した料理を食べる場所が同居しています。路面電車の経路に近く、日々の買い物を担う市場です。

クエンカの路面電車は、2020年9月22日に営業運行を始めました。市が2026年に紹介した路線は、町の北と南を結ぶ全長10.7キロメートルの幹線です。電気で走る車両は、通学にも使われています。2025年の市の記録では、学生の利用が約27万7千回に上りました。運行だけでなく、車両の保守や営業、鉄道の安全を担う仕事も町にあります。

市立現代美術館は、サン・セバスティアン地区の歴史的な建物カサ・デ・ラ・テンペランシアを使い、1981年に設立されました。当初はエクアドルとラテンアメリカの画家や彫刻家の作品を紹介する場として出発しています。収蔵分野は絵画、版画、彫刻、写真、織物に及びます。展示に加えて教育プログラムも設け、歴史的な建物を美術作品の保存と紹介に活用しています。
Dirección General de Cultura, Recreación y Conocimiento, Cuenca
年間の月平均気温は約11〜14℃で、季節による気温差は小さめです。降水量は3月が約127mm、8月が約49mmで、雨の量にも季節差があります。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約18℃ | 約10℃ | 約14℃ |
| 2月 | 約18℃ | 約11℃ | 約14℃ |
| 3月 | 約18℃ | 約11℃ | 約14℃ |
| 4月 | 約18℃ | 約10℃ | 約13℃ |
| 5月 | 約17℃ | 約10℃ | 約13℃ |
| 6月 | 約16℃ | 約8℃ | 約12℃ |
| 7月 | 約16℃ | 約8℃ | 約11℃ |
| 8月 | 約17℃ | 約8℃ | 約12℃ |
| 9月 | 約18℃ | 約8℃ | 約13℃ |
| 10月 | 約19℃ | 約10℃ | 約14℃ |
| 11月 | 約19℃ | 約11℃ | 約14℃ |
| 12月 | 約19℃ | 約11℃ | 約14℃ |
エクアドルの食文化から、料理や菓子を紹介します。

スポーツ選手・実業家。
クエンカ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidata政治家・教員。
クエンカ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataこの街・地区の周辺にある世界遺産の参考情報です。行政区域内や動画の撮影場所とは限りません。

UNESCOの世界遺産リストに掲載されている文化遺産。
1999年 世界遺産登録UNESCO世界遺産センター参考写真:Bernard Gagnon · 参考写真 ↗ · CC BY-SA 3.0
UNESCOの世界遺産リストに掲載されている文化遺産。
2014年 世界遺産登録UNESCO世界遺産センター参考写真:Walter Beteta Pacheco · 参考写真 ↗ · CC BY 3.0この名前の地域は見つかりませんでした。
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