階段と建物が重なる川辺

ガンジス川に面する旧市街の東縁には、川へ下りる石の階段、ガートが続きます。階段の上には寺院や宮殿、住宅が並び、その背後に細い路地が入り込みます。建物と通路が高低差をつなぎ、川へ下りる階段の先に水面が広がります。ガートは沐浴や礼拝、祭りなどに使われ、日々の生活の場所でもあります。インドが2021年に世界遺産の暫定一覧へ提出した対象も、こうした川辺と歴史的市街の結びつきです。

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バラナシは、インド北部のガンジス川沿いに発達した町です。カーシー、ベナレスとも呼ばれ、川へ下りるガートの階段と、その背後の寺院や住宅、路地が市街の骨格をつくっています。巡礼の町であるとともに、絹のサリーや金銀色の糸を使う織物、音楽、学術の拠点でもあります。近郊のサールナートには仏教遺跡があり、川辺とは異なる歴史が残ります。市街や郊外の施設では、織物を売る仕事に加え、工芸や美術資料を保存し、調べる仕事も行われています。
● バラナシ
街の代表地点 · 国の主な陸地
ガンジス川に面する旧市街の東縁には、川へ下りる石の階段、ガートが続きます。階段の上には寺院や宮殿、住宅が並び、その背後に細い路地が入り込みます。建物と通路が高低差をつなぎ、川へ下りる階段の先に水面が広がります。ガートは沐浴や礼拝、祭りなどに使われ、日々の生活の場所でもあります。インドが2021年に世界遺産の暫定一覧へ提出した対象も、こうした川辺と歴史的市街の結びつきです。

ラージ・ガートの発掘は、川辺が商業活動の拠点だったことを示しています。北インドの交易路とガンジス川が交わる場所で、周辺との取引を背景に集住が発達しました。その後、巡礼者や学問を求める人々も集まりました。現在目にする川沿いの宮殿建築の多くは18〜19世紀に各地の支配者らが保護し、建設したものです。サンスクリット語の学校や巡礼者の宿も加わり、古くからの町に異なる時代の建築が重なっています。

カーシーは、シヴァ神と結びつくヒンドゥー教の巡礼地です。ガンジス川の水で身を清めることに宗教的な意味を見いだす信仰があり、川辺では沐浴や礼拝が行われます。町にはヴィシュヌ神を信仰する人々やジャイナ教の伝統もあります。近郊のサールナートは、仏陀が悟りの後に初めて説法した場所として知られる別の遺跡地区です。川辺の町と周辺の仏教遺跡には、それぞれ異なる宗教の歴史と学びの場があります。

川辺の階段から奥へ入ると、路地沿いには寺院だけでなく、モスクや中庭を持つ伝統的な住宅、門、庭などが組み合わさっています。ヒンディー語などでハヴェーリーと呼ばれる中庭住宅も、その市街を構成する建築です。川に向いた大きな建物の背後には、学ぶ場所や祈る場所、住まいへ通じる小さな動線が続きます。各地の支配者の保護で建てられた僧院や学校、宿泊施設が加わり、巡礼と居住の機能が近い距離に置かれてきました。

バナーラスのサリーは、細かく織った絹に、ザリーと呼ばれる金銀色の糸で模様を加える織物です。花や葉、つる草を組み合わせた意匠や、密に織り込む技法が特徴として挙げられます。手織り機には模様を織るためのジャカード機構などを組み合わせ、細かな柄をつくります。「Banaras Brocades and Sarees」は2009年に地理的表示の登録を受けました。布の産地名には、糸の組み合わせや模様を織る地域の技術が結びついています。

バーダー・ラールプルのディーンダヤール・ハストカラー・サンクルは、織物や手工芸の取引と展示のためにつくられた施設です。2017年9月に供用され、職人や商人の販売区画、展示や商談の会場、工芸博物館などを組み合わせています。博物館ではサリーだけでなく、絨毯の道具や原料、織りかけの織物も扱います。周辺地域のエナメル細工や木のおもちゃなども紹介し、完成品と、それをつくる材料・工程の両方を伝えています。

バナーラス・ヒンドゥー大学のバーラト・カラー・バワンは、美術と考古資料を扱う博物館です。細密画、彫刻、織物、貨幣、手書きの文献など、種類の異なる資料を集めています。大学の2023〜2024年度報告では、展示室や建物の改修とともに、所蔵資料のデジタル化が行われたことが記されています。美術・考古学の参考図書を備えた図書館もあり、学生や研究者の調査に使われます。展示の背後には、資料を整理し、記録を残す仕事があります。

バラナシは2015年にUNESCO創造都市ネットワークの音楽分野に加わりました。町の音楽は祭りや市と結びつき、スバハ・エ・バナーラスなどの催しでも演奏が行われます。継承を支えるのが、師から弟子へ直接教えるグル・シシュヤ・パランパラーという方法です。UNESCOの紹介は、この教え方を守る教育や助成の取り組みに触れています。演奏の舞台に加え、若い奏者が技術や知識を学ぶ関係も、町の音楽文化の一部です。
平均気温は、最も暖かい5月が約36℃、最も涼しい1月が約16℃。降水量は7月が約237mm、11月が約4mmで、雨の量にも季節差があります。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約25℃ | 約9℃ | 約16℃ |
| 2月 | 約30℃ | 約12℃ | 約20℃ |
| 3月 | 約36℃ | 約18℃ | 約26℃ |
| 4月 | 約41℃ | 約24℃ | 約33℃ |
| 5月 | 約44℃ | 約29℃ | 約36℃ |
| 6月 | 約41℃ | 約30℃ | 約36℃ |
| 7月 | 約35℃ | 約27℃ | 約31℃ |
| 8月 | 約33℃ | 約26℃ | 約29℃ |
| 9月 | 約32℃ | 約25℃ | 約28℃ |
| 10月 | 約32℃ | 約20℃ | 約26℃ |
| 11月 | 約29℃ | 約15℃ | 約21℃ |
| 12月 | 約26℃ | 約10℃ | 約17℃ |
インドの食文化から、料理や菓子を紹介します。

インドの音楽家
ヴァーラーナシー生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataインドの作家
ヴァーラーナシー生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataこの街・地区の周辺にある世界遺産の参考情報です。行政区域内や動画の撮影場所とは限りません。

UNESCOの世界遺産リストに掲載されている文化遺産。
2026年 世界遺産登録UNESCO世界遺産センター参考写真:Yusuke Kawasaki · 参考写真 ↗ · CC BY 2.0この名前の地域は見つかりませんでした。
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