川の旧流路に残った港

市街を流れるレチナ川は、洪水を避けるため19世紀に流路が変えられました。海へまっすぐ出る新しい川筋の西側に、旧流路のムルトヴィ・カナルが残ります。二つの水路の間の三角形の土地はデルタと呼ばれました。旧流路にはクヴァルネルの島々やダルマチアから小船が入り、魚、油、ワインなどを売り、内陸から届いた品を積んで戻りました。現在も小型船の港として使われ、川の治水と港の商いの両方に関わる水辺です。

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リエカは、レチナ川が海へ出る場所に発達した港町です。洪水対策で分かれた川筋と旧流路、旧市街への門だった市の塔が中心部にあります。20世紀には川沿いに国境が置かれ、リエカとスシャクが別々の国に属した時期もありました。製糖、タバコ、機械、魚雷の製造は町の産業史です。旧工場の建物には博物館や図書館が入り、中央市場では魚や野菜を扱う場所が続きます。新しいコンテナターミナルは、船と鉄道、道路で周辺国への貨物輸送を担っています。
● リエカ
街の代表地点 · 国の主な陸地
市街を流れるレチナ川は、洪水を避けるため19世紀に流路が変えられました。海へまっすぐ出る新しい川筋の西側に、旧流路のムルトヴィ・カナルが残ります。二つの水路の間の三角形の土地はデルタと呼ばれました。旧流路にはクヴァルネルの島々やダルマチアから小船が入り、魚、油、ワインなどを売り、内陸から届いた品を積んで戻りました。現在も小型船の港として使われ、川の治水と港の商いの両方に関わる水辺です。

コルゾ通りの中央に立つ市の塔は、城壁に囲まれた町へ入る門を受け継ぐ建物です。中世に造られた後、下部の入口にはバロック期の装飾が加えられ、上部には17世紀から町の時計が置かれてきました。その上部も18世紀から19世紀末にかけて改められています。塔の脇には、城壁の撤去後に建て始められた古典主義の建物が続きます。現在の通りから旧市街へ抜ける通路は、かつて夜になると閉じられた町の出入口でした。

第一次世界大戦後のリエカは、1919年のダンヌンツィオによる占領、1920年の自由国を経て、1924年にイタリア領となりました。一方、東側のスシャクはセルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国に属し、旧流路沿いには国境を隔てる壁が造られます。第二次世界大戦の末には両地区ともドイツ軍の占領を受けました。1947年の講和によってリエカはユーゴスラビアの一部となり、1948年にリエカとスシャクが一つの都市に統合されました。

1750年に始まった製糖業は、海外のサトウキビ農園から届く粗糖をリエカで精製しました。ブラィダの宮殿は製糖会社の管理施設で、海岸にあった当時は入口前の桟橋で原料を降ろせました。火災後の改築を経た建物と工場群は、兵営、タバコ工場、戦後の機械工場へと用途を変えます。2017年から修復が進められ、2020年に市立博物館の拠点となりました。館内では製糖の工程に加え、移住、工業、政治や日常生活の歴史を紹介しています。

リエカ・ゲートウェイは、2025年9月に最初の商業船を迎え、稼働を始めたコンテナターミナルです。第一期では400メートルの岸壁と、道路や鉄道へつなぐ設備が整えられました。2026年9月の市の報告は、セルビア、ハンガリー、グラーツへ向かう定期の鉄道輸送や、イタリアの港へ結ぶ船便を紹介しています。岸壁で積み替えた貨物を周辺国へ運ぶ仕事です。さらなる能力拡張と鉄道設備の近代化は、同じ報告でも今後の課題とされています。

19世紀のリエカでは、ジョヴァンニ・ルピスの沿岸防御兵器の構想を基に、ロバート・ホワイトヘッドが水中を進む魚雷を開発しました。試作品は1866年に試験され、1875年には技術工場がホワイトヘッド社の魚雷工場になります。リエカでの製造は1966年まで続きました。海辺に残る鉄筋コンクリートの発射試験施設は1930年代のもので、船や航空機からの発射を模した試験に使われました。発明当初の木造施設とは別の建物です。

中央市場は、漁師が木の桟橋で水揚げした魚を籠で運んで売った海辺に発達しました。1866年には魚市場が設けられ、1880年からは隣に二つの市場棟が建てられます。埋立地に造られた建物には鉄骨とガラスが使われ、ほかの売り手にも屋根のある場所ができました。その後、新しい魚市場が必要になり、現在につながる主棟は1916年まで工事が続きました。柱や正面を飾る魚、甲殻類、貝などの石彫は、そこで扱う海の産物を表しています。

ベンチッチ地区の市立図書館は、かつてのタバコ工場の建物を改修して使っています。図書館は文学と科学・ノンフィクションの資料、若者向けの部門、創作のための場所を備え、近くの子どもの家とともに文化施設の一角を占めます。館内には閲覧室、静かに過ごす部屋、教室、音や映像の部門もあります。2023年12月の移転準備では、旧拠点のコルゾから本を手渡しで運ぶ市民参加の催しが呼びかけられました。製造に使った建物が本を借り、学ぶ場所になっています。
平均気温は、最も暖かい7月が約19℃、最も涼しい1月が約-1℃。
1991〜2020年の30年間の月別平均。代表地点周辺の格子データによる推定で、街の観測所の実測値や現在の気温ではありません。標高や地区によって差があります。
NASA POWER| 月 | 平均最高 | 平均最低 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約3℃ | 約-4℃ | 約-1℃ |
| 2月 | 約4℃ | 約-3℃ | 約0℃ |
| 3月 | 約9℃ | 約0℃ | 約4℃ |
| 4月 | 約14℃ | 約4℃ | 約8℃ |
| 5月 | 約18℃ | 約8℃ | 約13℃ |
| 6月 | 約22℃ | 約12℃ | 約17℃ |
| 7月 | 約24℃ | 約14℃ | 約19℃ |
| 8月 | 約24℃ | 約14℃ | 約19℃ |
| 9月 | 約19℃ | 約10℃ | 約14℃ |
| 10月 | 約14℃ | 約6℃ | 約10℃ |
| 11月 | 約8℃ | 約2℃ | 約5℃ |
| 12月 | 約4℃ | 約-3℃ | 約0℃ |
クロアチアの食文化から、料理や菓子を紹介します。

サッカー審判員。
リエカ生まれ。Wikidataの出生地記録。
Wikidataジャーナリスト・小説家。
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